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細菌とウイルス 違いってなに?

細菌とウイルス 違いってなに?

◆テーマ
「細菌とウイルス 違いってなに?」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

◆どちらも病気の原因になりますが
構造などは全く異なります

◆大きさ
・どちらも肉眼では見えません
・細菌は光学顕微鏡で見ることができるが、ウイルスは見えません
・細菌は約1〜10μmくらい、ウイルスは約0.1μmくらいです

◆構造
・細菌はタンパク質からなる細胞の形を保つための細胞壁や、細胞膜、DNAをもっています
・ウイルスは、細胞の形をしておらず、遺伝情報であるDNA・RNAを持っています

◆増え方
細菌:多くが単体でも生きていくことができる単細胞生物です 栄養のあるところで自分で増えます
ウイルス:ウイルスは単独では増えません 生きている生物の細胞の中に侵入し増えます

◆種類
細菌:ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌、コレラ菌、赤痢菌、炭疽菌、結核菌など
ウイルス:ノロウイルス、ロタウイルス、インフルエンザウイルス、アデノウイルス、コロナウイルスなど

◆病気
細菌:感染性胃腸炎、腸管出血性大腸菌(O157)感染症、結核など
ウイルス:新型コロナウイルス感染症、感染性胃腸炎、インフルエンザウイルス感染症、麻疹、風疹など

ウイルスに抗菌薬は効かない
・抗菌薬は遺伝子やタンパク質の合成を阻害する薬です
・抗菌薬は細菌の仕組みを利用した薬で、ヒトの細胞や、ウイルス、真菌などの細菌以外のものには効きません

◆情報元
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/2018/09_01.html
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/05/dl/s0525-5a_0002.pdf
PLoS Pathog. 2013 Mar;9(3):e1003205. doi: 10.1371/journal.ppat.1003205. Epub 2013 Mar 7.
国立感染症研究所
http://idsc.nih.go.jp/disease/resist.html
版微生物・感染看護学 第2版

 

 

 

 




 

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