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ロキソニンとカロナールの違いとは

ロキソニンとカロナールの違いとは

◆テーマ
「ロキソニンとカロナールの違いとは」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学教授

◆ロキソニン、カロナールは大きな違いがあります

◆ロキソニンとは
一般名:ロキソプロフェンナトリウム
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)のタイプ
体内の「痛み、炎症、発熱」などを引き起こす物質(プロスタグランジン)が作られるのを抑えることによって、炎症に伴う腫れや痛みをやわらげ、熱を下げます
副作用:胃腸障害、食欲不振、胃もたれ、腹痛など
胃腸が弱い方や消化潰瘍の方は、服用には注意が必要です
剤型:錠剤、テープ、粉、ゲルなど

◆カロナールとは
一般名:アセトアミノフェン
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)ではない
アセトアミノフェンには、鎮痛・解熱作用はあるものの、抗炎症作用はほとんどありません
ロキソニンよりも穏やかに効き、小児、妊婦にも使用できます
剤型:坐剤、粉、錠剤、シロップなど

◆非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とは?
痛みをやわらげたり、炎症を抑えるために使われる薬物の総称のことです
代表的なものにロキソニン、ボルタレン、イブプロフェン、アスピリンなどがあります
胃粘液が少なくなってしまうことがあるため、空腹時の服用はできません

◆非ステロイド性抗炎症薬は、子供や妊婦は飲んでいいの?
妊娠中や子供の場合、基本的にはカロナールの使用をおすすめします
解熱鎮痛剤を使う際には妊婦検診・小児科でお気軽にご相談くださいね

◆どんな時に、ロキソニン?カロナール?
ロキソニンは炎症を伴う痛みに対して効果があります
そのため、手術後、外傷など炎症を伴う痛みなどに対して使用されることが多いです

◆情報元
一般社団法人日本ペインクリニック学会
https://www.jspc.gr.jp/igakusei/igakusei_keynsaids.html
がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2014年版
https://www.jspm.ne.jp/guidelines/pain/2014/pdf/pain2014.pdf
Antonucci R, Zaffanello M, Puxeddu E, Porcella A, Cuzzolin L, Pilloni MD, Fanos V. Use of non-steroidal anti-inflammatory drugs in pregnancy: impact on the fetus and newborn. Curr Drug Metab. 2012 May 1;13(4):474-90. doi: 10.2174/138920012800166607. PMID: 22299823.

 

 

 

 

 

 

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