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知って感染を防ごう!子供の嘔吐、下痢の処理の仕方

知って感染を防ごう!子供の嘔吐、下痢の処理の仕方

◆テーマ
「知って感染を防ごう!子供の嘔吐、下痢の処理の仕方」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

◆解説者②
市立ひらかた病院 小児科部長
谷口昌志先生

◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
横山達郎(麻酔科/集中治療科専門医)

◆感染性胃腸炎とは、原因とは
感染性胃腸炎の病原体は、細菌、ウイルス、寄生虫などがあります
今回の解説は、感染性胃腸炎の中の多くを占めるウイルス性に関するものです
一般的に知られているのが、ノロウイルス、ロタウイルスなどです
感染性胃腸炎は、家族内、保育園、幼稚園、学校などで、人から人へ感染を起こして流行し
「おなかのかぜ」としてよく認められています

◆感染経路
・感染者の嘔吐物、便を触った手や、手で触れたものを介して口に入り感染
・嘔吐物の飛沫から感染
・汚染された食品や水から感染

◆消毒液の作り方・用意するもの
・手袋、マスク、エプロン(すべて使い捨て)、拭き取るための新聞紙、ペーパータオル、ビニール袋、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)
・薄めた塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム):汚れた床、トイレに使用する濃度
→ペットボトルの水(500ml)にペットボトルのキャップ2杯の塩素系漂白剤
※嘔吐物、排泄物の処理には約0.1%濃度の希釈液を使用します
★目に入ったり、皮膚に付着したり、吸い込みがないように気を付けましょう

◆処理方法
①使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用する
②嘔吐物、便を新聞紙やペーパータオルなどで取り除き、ビニール袋に入れます
※感染を広げるリスクがあるので、塵取りで取り除かない
③拭き取った部分にペーパータオルなどを被せ、薄めた塩素系漂白剤をかけた後に再び拭き取る
④手袋、マスク、エプロン、取り除いた嘔吐物等を二重のビニール袋に入れて捨てる
※喚起をして、汚物を乾燥する前に速やかに処理しましょう
※処理後は手洗いを
ウイルスが付着した手でおもちゃに触れ、そのおもちゃを介して感染することがあるため、おもちゃの消毒も重要

◆アルコール消毒は有効?
通常のアルコール消毒ではノロウイルスなどの除菌ができないといわれています
有効なのは、次亜塩素酸ナトリウムです

◆感染対策
・トイレの後、オムツ交換の後、調理の前、食事の前にしっかり手洗い
・食品の十分な加熱

◆注意したい人
感染性胃腸炎は、誰でも起こります
しかし、高齢者、免疫力の低い子供では重症化しやすいです
嘔吐や下痢による脱水症状から、命に関わることもあるため
水分補給が何より大切です

◆こんな時は受診を
嘔吐の回数が多い、水分摂取ができない、おしっこの回数が減っている、顔色が悪いとき、元気がなくぐったりしている時には
早めに受診することをおすすめします

◆情報元
日本医師会
https://www.med.or.jp/clinic/sick_outo.html
東京都感染症情報センター
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/gastro/index.html
国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/452-intestinal-intro.html

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