◆テーマ
「上手に付き合おう 月経前症候群(PMS)」
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
横山達郎(麻酔科/集中治療科専門医)
◆月経のある女性は、ほとんどの人が経験したことがあるPMS
身体、心の症状により、日常生活に影響が出ることもあります
今回は、PMSの概要、うまく付き合う方法を解説します
◆PMSとは?
月経の3~10日ほど前から始まる、様々な身体・精神症状のことをいいます
月経の開始とともに改善傾向を示すことが多いですが、重症の場合には症状が強く現れ、日常生活に支障をきたすことが多いです
原因は、女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています
◆どんな症状がおこる?
心の症状:イライラ、不安感、うつ症状、無気力など
身体の症状:疲れ、だるさ、頭痛、腹痛、体重増加、乳房痛、眠気・不眠など
☆辛い時は、必ず婦人科を受診しましょう!
◆治療
・低用量経口避妊薬などで排卵を抑える
・痛み止め、精神安定剤など症状に対し内服を行う
・漢方薬を飲む
◆上手に付き合う方法
・症状日記をつけ、今の状態を把握する
・気分転換やリラックスする時間をつくる
・カフェイン、アルコール、喫煙は控える
・ストレッチなど軽い運動をする
・休養をしっかりとる
◆辛いときは我慢しないで
ほとんどの女性が経験するといわれるPMSは、心、身体に大きな負担となります
辛いと感じていたら我慢しないで、医療機関に相談をしましょう
◆情報元
日本産科婦人科学会
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=13
日本産婦人科医会
https://www.jaog.or.jp/note/(2)月経前症候群(pms:premenstrual-syndrome)/