株式会社Smart119|安心できる未来医療を創造する

千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119(千葉県千葉市、代表:中⽥孝明)は、事業の強化を目的として、ニッセイ・キャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安達哲哉)、三井住友海上キャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石上 壽一)、Sony Innovation Fund(ソニーグループ株式会社が運営するコーポレートベンチャーキャピタル)、PKSHA SPARX アルゴリズム 1 号投資事業有限責任組合 (所在地:東京都港区、運営者:合同会社PKSHA Technology Capital/スパークス・AI&テクノロジーズ・インベストメント株式会社)より総額3億675万円の資金調達を本日、実施したことをお知らせいたします。


◆追加増資の背景・目的
株式会社Smart119は「現役救急集中治療医師が設立した、千葉大学医学部発スタートアップ」です。『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」、緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時の病院初期対応システム「Smart :DR」など、急性期医療の問題を解決するためにSaaS型ソリューションの開発・運用をしています。

「Smart119」は、千葉市消防局で昨年7月より本格運用されています。また、「Smart :DR」など病院向けソリューションは、大阪急性期・総合医療センター、国立国際医療研究センター、りんくう総合医療センター、島根大学病院、千葉大学病院などに導入されています。

今回の増資により、従来から取り組んでいた急性期医療分野における予測診断アルゴリズムなどの研究開発にPKSHA Technologyの知見も取り入れ加速させていきます。また、日本生命・三井住友海上グループのネットワークを活かし、自治体・医療機関への営業活動を促進していきます。

◆各投資企業からのコメント
● 笠井智之(ニッセイ・キャピタル株式会社 投資部 チーフキャピタリスト)のコメント
「『安心できる未来医療を創造する』 ICTの力によって救急医療の向上を果たし、救える命を増やしたいという救急医療の現役医師である中田さんの志に共感し、シードファイナンスからご支援させていただいています。これからも臨床現場が抱える課題解決の一助となるサービスを開発し続け、当社が掲げる全ての人(住民、医療従事者)が安心できる未来医療の確立に向かって、引き続き伴走したいと考えています」

● 平井宏明 (三井住友海上キャピタル株式会社 投資開発 パートナー)のコメント
「近年、救急出動件数は急速に増加し、現地到着・病院収容までの時間が遅延するなど、救急医療現場には様々な社会的な課題が生じています。より多くの救急患者を救うために、救急医療を支える多くの方々のために、現役の救急集中治療医師である中田代表が、ITやAIを活用して課題解決に取り組む『救急医療情報サービスSmart119』に大いに期待するとともに、その社会実装のお手伝いができればと考えております」

● ⼟川 元(Sony Innovation Fund チーフインベストメントマネジャー)のコメント
「救急・集中治療現場の課題をITやAIで解決していくという、中田社長率いるSmart119のミッションに共感し、出資を決めました。ソニーグループが有するイメージセンサーを始めとする技術や知見を通じて、Smart119の取り組みを支援していきたいと考えています」

● 海老原秀幸(PKSHA SPARX アルゴリズム 1 号投資事業有限責任組合 マネージングパートナー)のコメント
「知能化技術(アルゴリズム)は、ビジネスだけではなく、あらゆる分野の社会課題を解決し我々の世界をアップデートしていきます。SMART119は、救急医療分野の社会課題をテクノロジーで解決しようとしている社会性の高いスタートアップ企業です。"志"と"専門性"の高いメンバーが集まり、新しい救急医療/医療の形を社会に提示しようとしているSMART119への支援を通じて知能化技術の社会実装に貢献していきたいと考えております」

◆株式会社Smart119 代表取締役 中田孝明のコメント
「この度、4社から投資いただき感謝しております。
私はこの20数年間、現役の救急集中治療医として、目の前の患者様により良い診療を行えるように知識・技術の向上に努め、現場に立ち、その役割を果たしてきました。同時に、医学研究者として、未来の患者様の予後改善を目的とした医学研究を推進し、多くの論文発表をしてきました。
さらにこの5年間は、これらの経験や成果をより効果的に社会に還元するためには、研究成果を社会実装することが必要と考え、千葉大学発医療スタートアップ企業として株式会社Smart119を起業し、取り組んでおります。
今後も株式会社Smart119は、先進的な研究を継続し、現場の課題を解決するソリューションを開発し、より一層の社会貢献に邁進したいと思います。
今回、追加投資をいただいたことを契機に、事業体として、事業継続性を強固にできる基盤を得ることができました。スタッフ一丸となって、最先端技術を活用し、誰もが安心できる未来医療を皆様へ届け、顧客・株主のご期待に応えて行きたいと思います」


【株式会社Smart119概要】
(1) 名称    株式会社Smart119
(2) 所在地   千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館7階
(3) 代表者   代表取締役 中田孝明
(4) 事業内容  音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
 緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
 災害時の病院初期対応システム「Smart:DR(Smart Disaster Response)」の開発・運用
(5) 資本金及び資本準備金 398,336,350円
(6) 設立年月日 2018年5月


【引受先】
◆ニッセイ・キャピタル株式会社
(1) 名称    ニッセイ・キャピタル株式会社 NISSAY CAPITAL CO.,LTD.
(2) 所在地   東京本社 〒100-0005 東京都千代田区丸の内二丁目3番2号 郵船ビルディング4階
(3) 代表者   代表取締役社長 安達哲哉
(4) 事業内容  ベンチャー企業への投資・支援
(5) 資本金及び資本準備金 30億円
(6) 設立年月日 1991年4月

◆三井住友海上キャピタル株式会社
(1) 名称    三井住友海上キャピタル株式会社
(2) 所在地   〒104-0031 東京都中央区京橋一丁目2番5号 京橋TDビル4階
(3) 代表者   取締役社長 石上 壽一
(4) 事業内容  ベンチャー企業に対する投資事業/起業段階からの総合的なベンチャー支援
投資事業組合の組成、運営及び管理
(5) 資本金及び資本準備金 10億円
(6) 設立年月日 1990年12月

◆Sony Innovation Fund
2016 年にソニーグループ株式会社(旧ソニー株式会社)が設立したコーポレートベンチャーキャピタル。AI やロボティクスを始めとして今後ソニーが注力する事業領域において、優れた外部の研究者やスタートアップなどとの協業を従来以上にグローバルに推進し、またグループ内リソースを活用した投資先の事業成長支援などを通じて、よりオープンなエコシステムの創出を目指しています。
Sony Innovation Fund URL: https://www.sonyinnovationfund.com/
ソニーグループ株式会社 URL : https://www.sony.com

◆PKSHA Technology Capital/スパークス・AI&テクノロジーズ・インベストメント
(1) 名称    PKSHA SPARX アルゴリズム 1 号投資事業有限責任組合
(2) 所在地   東京都港区
(3) 運営者   合同会社PKSHA Technology Capital/スパークス・AI&テクノロジーズ・インベストメント株式会社
(4) 事業内容  ベンチャー企業への投資・支援
(5) 運用規模  59億円
(6) 設立年月日 2019年2月

【株式会社Smart119沿革】
2016.11 日本医療研究開発機構(AMED)研究開発課題「未来医療を実現する医療機器・システム研究開発事業『救急の現場にて傷病者が早く正しい医療を受療できる技術開発プロジェクト』「Smart119プロジェクト」に中田孝明(研究代表者)山尾恭生(分担研究者)が採択される(約3億円)
2018.05 Smart119を実装するために株式会社設立
2018.11 ベンチャー・カップCHIBA グランプリ受賞
2018.12 国際医療研究センター病院でACES実装
2019.01 CHIBAビジコン 千葉起業家優秀賞・ITEC経営者メンタークラブ賞・bayfm賞受賞
2019.02 Smart:DR(Smart Disaster Response)の有効性を論文発表
Am J Emerg Med. 2019;37:351-355.
2019.02 ベンチャークラブちば ビジネスプラン発表会 大賞受賞
2019.03 Smart:DR(Smart Disaster Response) 新機能発表
2019.04 Smart:DR(Smart Disaster Response) 新機能開発開始
2019.09 関西医科大学病院でACES実装
2019.10 AMED「先進的医療機器・システム等技術開発事業(基盤技術開発プロジェクト)」に採択
    (株式会社Smart119 代表取締役 中田孝明が代表研究者として)分担機関 千葉大学
2019.11 Smart:DR(Smart Disaster Response) 新機能に関する特許申請
2019.11 九都県市きらりと光る産業技術表彰
2017.07 Smart:DRが特許を取得(特許番号:特許第6166114号)
2020.07 Smart119が千葉市消防局に導入
2020.12 Smart ACESを発売
2020.12 Smart:DRに「職員健康管理機能」を追加
2021.03 代表取締役・中田孝明が第25回千葉県優秀企業経営者表彰「ひまわりベンチャー育成基金賞」を受賞
千葉県アクセラレーションプログラムで最優秀賞受賞
2021.03 『日本版敗血症診療ガイドライン2020』アプリをリリース
2021.04 Smart119が特許を取得(特許番号:特許第6875734号)

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