◆テーマ
「コロナ感染に不安になる人へ」
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119
佐々木 剛
千葉大学医学部附属病院
こどものこころ診療部
副部長・講師
◆ポイント1:自分を知るセルフモニタリング
ストレスの認識は脳が判断していますから、何に自分が反応しているのかに気付くことからはじまります。この気付きから、自分にあった対処法が見えてきます。
◆ポイント2:自分で対処するセルフマネジメント
1 コーピングを増やすこと
コーピングとは、ストレスに対して意図的に実施する対処法です。
・ストレスの要因へのコーピング(対処方法)を見出す。一つではなく、複数の方法を持つようにします。
・あるコーピングに効き目が無い場合は、別のものに切り替える、または組み合わせる。
例:いつもの晩酌の場合
基本行動:①手を洗って、②お気に入りのグラスで飲む
コーピング行動:②ハンドソープを変えて、②グラスも変えて飲む
2 自動思考に巻き込まれないこと
自動思考とは、ひとりでに頭の中に浮かんでくる考えやイメージ、物事の受け止めかたです。
物事の捉え方は感情で決まります。
・自分の考え方のくせに気が付く
・ネガティブな考えに巻き込まれない
・考え方を柔軟に
<制作背景>
監修者佐々木剛医師から
新型コロナウイルスは感染力とともに、精神面へもストレスを与える恐ろしさがあります。個人のリスク、また友人や家族への気遣い、また日常生活への変化が生じたことにより不安を抱かせるものです。予防へ「心」を意識することで、こうした不安感を取り除きます。精神面を安定化することは、免疫力と快復力を高めることにもつながります。フィジカルの感染管理に対する正しい知識とともに、メンタル面においても予防を意識していただきたいと思います。