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【マンガで学ぶ】医師が教える「コロナ変異株(N501Y)」について

【マンガで学ぶ】医師が教える「コロナ変異株(N501Y)」について

◆テーマ
「知りたい!コロナ変異(N501Y)」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

谷口俊文
千葉大学医学部附属病院
感染症内科講師

◆ポイント1:変異株「N501Y」とは
・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異の1つ。
・ウイルスが持つスパイクタンパクの受容体結合ドメインの501番目が、「N:アスパラギン」から「Y:チロシン」へ置換したもの。

 ◆ポイント2:各地の変異株はエリアごとの違い
・現在、確認されている変異株(呼称名:読み方/発見場所/系統名)
   α:アルファ/イギリス/B.1.1.7
   β:ベータ/南アフリカ/B1.351
   γ:ガンマ/ブラジルからの帰国者/P.11
   δ:デルタ/インド/B.1.617
・α株、β株、γ株の3種は、「N501Y」と同様の変異を有するが、それぞれ違う変異も有していることから、3種の変異株として考えられている。
・δ株は、「N501Y」とは、別の変異を持つ。

◆ポイント3:従来株との違い 
・感染力(伝播性)
 N501Y変異を持つα株、β株、γ株は、感染力(伝播性)が上がっている。
・重症化のしやすさ
 α株は、他の3種と比較して、死亡リスク増加の可能性が示唆される。
・ワクチン効果
 日本で承認されているワクチンは、変異ウイルスに対しても有効である。
*2021年3月研究結果より

◆ポイント4:ウイルス変異の起因と、なぜ短期間で他種変異が発生するのか
・変異の起因
 ウイルスが複製する際に、少しずつ構造が変化する。これは、新型コロナウイルスに限定される傾向ではなく、全てのウイルスにおいても起きる。
・短期間で多種変異する背景
 流行の広まりに比例して、ウイルスの複製も増加する。これに伴って、変異の機会が増える。

◆ポイント5:新しく注意すること
感染経路は、従来と同様と考えられている。これまでの感染対策を継続して行う。
①手洗い
②マスク着用
③咳エチケット
④ソーシャルディスタンスの確保
⑤混雑、密閉空間を避ける
⑥体調不良時には、自宅に留まる

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