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COVID-19 Archive

Covid-19: What is the evidence for cloth masks? (BMJ. 2020.04.07)

Covid-19: 布マスクのエビデンスとは? (BMJ. 2020.04.07)
(Smart119社コメント)
CDCは社会的距離(ソーシャルディスタンス)が取れないスーパーマーケットなどでは布マスク着用を推奨している.WHOは多くのCOVID-19感染拡大は感染者の咳・くしゃみ・ウイルスが存在する表面を介して発生し,健康な人が一般的な公衆の環境でマスクをすることが感染拡大を防ぐかどうかに関しては科学的証拠はまだないと発表している,また医療用マスク(サージカルマスク/N95マスク)を医療従事者のために取っておくことが大事であるとしている.

(本文翻訳)
米国疾病管理予防センター(CDC)は、COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の拡散を防ぐために公共の場で布製のマスクを着用することをすべてのアメリカ人に助言しているが、BMJ(British Medical Journal)はそのエビデンスを検証する。

・CDC は何を推奨しているか?

社会的距離(ソーシャルディスタンス)の対策が「維持することが難しい」スーパー マーケットや薬局などの公共の場所では布で顔を覆うものを着用必要がある、とCDC はアドバイスしている。この布マスクとは「家庭用品として用いられるもの、または低コストで一般的な材料から自宅で作られたもの」である。また、サージカルマスクとN-95マスクは、「医療従事者やその他の医療救急隊員のために確保され続けなければならない重要な物資」であるため、一般の人が使用すべきではないと警告している。

・手作りの布マスクはどうやって作るのか?

CDCは、キルティング生地、綿のシート、またはTシャツの生地など、しっかりと織られた綿の布を使用することを推奨している。バンダナとコーヒーフィルターを用いて顔を覆うものを作ることを含めて、縫製してまたは縫製せずにマスクを作る方法についての説明書を提供している。

・布マスクは効果はあるのだろうか?

特に医療現場でない環境においての布製マスクの使用に関する質の高い研究はほとんど存在しない。2015年にBMJ Openに発表された布マスクの無作為比較臨床試験では、病院の医療従事者が着用する医療用マスクとその有効性が比較されている。医療用マスクを製造している業界のパートナーである3M が関与したこの研究では、医療従事者は「呼吸器感染に対する保護として布製のマスクを使用すべきではない。布製マスクは医療用マスクよりも感染率が有意に高く、対群よりも成績が悪い」と報告している。

この研究に関する最新のコメント(3月30日)では、著者らは「さまざまな種類の布素材、単層と多層、フィルターが果たす役割についての有効性を調べた実験室での研究が数多く行われてきた。しかし、臨床試験で有効性が検証されたものはない」と述べている。

また、布マスクの着用を選択した医療従事者には、「毎日使用した後に1枚ずつ洗って乾燥させ再利用できるように最低でも2枚持たなければならない。サニタイザースプレーや紫外線消毒ボックスを使えば、1日のうちの休憩時間に洗浄することができる。これらは、状況を考えると、エビデンスに基づいた提案というよりは、現実的な提案である。」とアドバイスしている。

迅速なシステマティック・レビューの査読前原稿では、社会環境における呼吸器疾患とフェイスマスク(主に外科用紙製マスク)の使用に関する現在のエビデンスを評価したものがある。この論文はまだ査読されていないが、31件の研究が含まれており、そのうち12件は無作為比較試験であった。研究者らは、「フェイスマスクの着用は、一般的な社会における接触からの一次感染に対して非常にわずかしか保護することが出来ないが、感染者と非感染者の両方がフェイスマスクを着用している場合、家庭内感染に対しては適度に保護することができる 」と報告している。しかし、彼らは多くの研究が 「コンプライアンスとコントロールが不十分であった 」と述べている。

彼らは「COVID-19に対する防護手段としてフェイスマスクを広く使用することをサポートするには、エビデンスは十分に強力ではない。しかし、一過性の高リスクの状況にあるときに、特に脆弱な人が短時間だけフェイスマスクを使用することをサポートするには十分なエビデンスがある 」と結論づけた。

これらの調査結果についてのコメントとして、レディング大学の細胞微生物学のサイモンクラーク准教授は「一般市民がフェイスマスクを着用していることの利点の非常に限られたエビデンスしかなく、混雑した場所でそれらを身に着けていることが役立つというエビデンスは全くなく、COVID-19に関連するエビデンスも全くない。著者らはまた、一般の人々が大量のフェイスマスクを着用することは、保護具を本当に必要とする人々、つまり私たちの病院の最前線にいる医療従事者の間で不足を引き起こす可能性が高いことを認めている」と述べている

しかし、レディング大学のウイルス学のイアン・ジョーンズ教授は、「エアゾール飛沫が穴ではなく、マスクの布の織り目に当たる場合、それは明らかに抑制される。エアロゾルの線量を減らすことで、R0 (再生数)が減少し、流行を遅らせることができる。これらは治療法ではないが、誰もが達成しようとしているより長い平坦な流行曲線への対処となります」

・他の国ではマスク着用を推奨しているか?

イスラエル、オーストリア、チェコ、香港、モンゴルなどは、地域社会でのマスク着用を推奨している国である。

・マイナスの影響はあるか?

専門家は、一般市民にマスク着用を推奨することは、例えば医療・介護従事者や免疫不全の人など、より必要としている人たちのマスク不足を招く可能性があると警告しています。それはまた、自己満足につながる可能性がある。

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの行動変容センターのディレクターであり、医学アカデミーのフェローでもあるスーザン・ミッチー氏は、「フェイスマスクが一般の人々によって着用されている場合、効果的でないとされる理由として、いくつかの説明がある。フェイスマスクはウイルスが目に入ることを防げないし(これを行うのはぴったりとフィットするゴーグルのみ)、人々はマスクを適切にフィットさせないだろうし、またはそれらを着脱することがある、そして人々は誤った安心感を持っている可能性があり、その結果、社会的な距離感や手洗いなどの感染を減らすために重要な他の行動にあまり注意を払わなくなる」と述べている。

感染症内科医のベン・キリングレー氏もこれに同調した。同氏によると、マスクが地域社会で効果的とみなされていない理由はいくつかあるという。その中には、"マスクの使用を常に遵守することが難しいこと、マスクの着用を始めるのが遅すぎること "などが含まれている。もう一つの問題点として、頻繁に交換すること、頻繁に手を衛生的に保つこと、そして安全に取り外して廃棄する、といったマスクを安全に使用するためのリソースが一般の人にはないことだと同氏は述べた。

キングレー氏は「フェイスマスクは無限の資源ではなく、最も効果的な時のために確保すべきである。国民が物資を消費してしまったために、医療従事者にマスクを提供できなかったのでは困る」と付け加えた。

・WHOは何と言っているのか?

4月6日に発表されたガイダンスにおいて、 WHOは、医療用マスクは医療従事者のために確保すべきだと述べている。COVID-19ウイルスの感染は、ほとんどが既知の経路からの感染であり、咳やくしゃみの飛沫や感染した表面との接触を必要とする。同ガイダンスは、「健康な人が、より広いコミュニティでマスクを着用することで、COVID-19を含む呼吸器ウイルスへの感染を防ぐことができるというエビデンスは、現在のところない 」と述べた。コミュニティでマスクを着用することは、人々に誤った安心感を与え、手の衛生や物理的な距離感など、他の対策をおろそかにしてしまう可能性がある。

(Smart119社コメント)
特になし

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=32265341

#感染伝播・予防策#臨床研究
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