（Abstract）
The World Health Organization has recently defined the severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2) infection a pandemic. The infection, that may cause a potentially very severe respiratory disease, now called coronavirus disease 2019 (COVID-19), has airborne transmission via droplets. The rate of transmission is quite high, higher than common influenza. Healthcare workers are at high risk of contracting the infection particularly when applying respiratory devices such as oxygen cannulas or noninvasive ventilation. The aim of this article is to provide evidence-based recommendations for the correct use of "respiratory devices" in the COVID-19 emergency and protect healthcare workers from contracting the SARS-CoV-2 infection.
SARS-CoV-2感染から医療従事者を守る：実用的な方法。 (European Respiratory Review. 2020.04.04)
（要約）
世界保健機関（WHO）はこのほど、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2（SARS-CoV-2、新型コロナウイルス）感染症をパンデミックと定義した。現在、COVID-19（新型コロナウイルス感染症）と呼ばれている、潜在的に非常に重篤な呼吸器疾患を引き起こす可能性のある感染症は、飛沫を介して空気感染する。感染率はかなり高く、一般的なインフルエンザよりも高い。医療従事者は、特に酸素カニューレや非侵襲的人工呼吸器などの呼吸器を装着する際に感染するリスクが高い。この論文の目的は、COVID-19（新型コロナウイルス感染症）の緊急時に「呼吸器装置」を正しく使用し、医療従事者をSARS-CoV-2感染症の感染から守るためのエビデンスに基づいた推奨事項を提供することである。
（結論）
エビデンスによると、COVID-19患者の約20％が重症または重症の疾患（成人呼吸窮迫症候群）を発症し、19～32％の症例で呼吸支援治療を必要とする。酸素療法、HFNC、CPAPおよびNIVは、特に保護されていない環境では、エアロゾルの拡散のリスクが高い非侵襲的な支援方法である。様々な方法の呼気距離を把握しておくことで、リスクが最も低い方法（例：インフレータブルネッククッション付きヘルメット）を選択することができ、必要な予防措置（例：HFNCの正しい装着）を取ることができる。これらの手順では感染の危険性が高いにもかかわらず、PPE（手袋、使い捨てシャツ、ゴーグル、マスク）の使用に関する指示を守ることが医療従事者の感染予防に効果的であることを示唆する証拠がある。香港でのSARS流行時に実施された症例対照研究では、PPE（手袋、使い捨てシャツ、ゴーグル、マスク）への職員の効果的な付着性を調査したが、すべての手段を使用したと報告した職員は誰もウイルスに感染しなかったが、感染した職員は全員が少なくとも1つの手段を省略していた。大量の飛沫を放出するリスクが高いことを考えると、エアゾール発生手順には医療従事者によるより大きな注意が必要である。
（Smart119社コメント）
特になし