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子どもの事故 お風呂での浮き輪は危険!

子どもの事故 お風呂での浮き輪は危険!

◆テーマ
「子どもの事故 おふろでの浮き輪は危険!」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

◆解説者②
谷口昌志先生
堺市立総合医療センター
集中治療科医長

乳幼児がお風呂で使う「パンツ型浮き輪」「首浮き輪」をご存じですか?
乳幼児を育てるママ達の便利グッズとして知られていますが、子供が浴槽内で溺水してしまう事故が発生しています。

◆「首掛け式浮き輪」は何故危険?
・子どもの顎が完全に首掛け式乳幼児用浮き輪に乗っていないと、頭が抜けてお風呂の中に落ちてしまうことがあります。
・首周りが苦しそうだからと空気を抜き気味にする等、空気の量が少ない場合も事故に繋がる恐れがあります。
・首回りは、脳や全身に行く血液が通る大きな血管や、神経が通っています。首周りを圧迫してしまう事で、命の危険にも繋がってしまうのです。

◆「パンツ型浮き輪」は何故危険?
・子どもの重心位置が浮き輪の浮力の中心(浮心)より高い位置にある事や、子どもの活発な動きにより重心が移動しやすく、浮力とのバランスが崩れて転覆する危険があるため。
・1 度転覆すると頭部が水没してしまいます。パンツ型の浮き輪をはいたまま転覆することで、頭がお湯に使った状態での「逆さ宙づり状態」となり、命の危険に繋がります。

◆安全ポイント
・乳幼児のお子さんとのお風呂では、絶対に目を離さないようにしましょう。
・乳幼児用入浴浮き輪の使用は、小児科医としてはおすすめできません!


情報元:
消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20200402/
国民生活センター
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20141009_1.html
日本小児科学会
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/injuryalert/0032.pdf

 

 



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