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就寝中に地震が起きたら? 気を付けるべきポイント

就寝中に地震が起きたら? 気を付けるべきポイント

◆テーマ
「就寝中に地震が起きたら? 気を付けるべきポイント」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119

◆監修協力
新井久美子 (救急科専門医)
横山達郎 (麻酔科/集中治療科専門医)
鈴木正敏 (救急救命士)
中山翠

◆就寝中の地震はパニックになってしまう
過去の地震、1995年の阪神・淡路大震災、2016年の熊本地震では夜〜早朝にかけて発生しています
就寝時に地震が発生すると、心構えができていない、地震によりパニックになってしまう事があります
命をまもるためにも、ポイントを抑え、けが・事故防止につなげましょう

布団に入り、またはベッドの下に入り、身を守ろう!
激しく揺れているときは、何も行動ができないことが多いです
布団を頭から被ったり、ベッドの下に入れるなら入り、落ちてくる物から頭、身体を守りましょう
体勢は、仰向けではなく、四つん這いの体勢になりましょう
子どもがいる場合、「ダンゴムシになろうね」などわかりやすく伝えることが大事です

◆揺れが落ち着いたら、出入り口を確保しましょう
揺れが収まったら、まずは周囲の安全を確認しましょう
その後、いつでも避難できるように、部屋の窓やドアを開けて
避難経路を確保しましょう

 ◆家具の配置に注意
阪神・淡路大震災で亡くなった人の原因は、「圧死」の方が大部分(約3/4)でした。
最も多い「圧死」を減らすには、家屋の耐震性強化と家具転倒防止が重要です
・重いものの前で寝るのは避けましょう
・壁を背にした家具は前方に倒れるため、就寝位置は、家具の高さ分だけ離れるか、家具の脇に決めましょう

◆光(明かり)はとても大事
大きな地震が発生すると停電して電気が使えなくなります
災害時に重要なものは、光(明かり)です
・全部屋に明かりを置きましょう
・複数設置しましょう
・その設置場所を把握しましょう
一家に一台、懐中電灯があればいいと安心せずに複数台持ちましょう
ポータブル電源、発動発電機もオススメです

◆してはいけないNG行動
・慌てて動いてしまう
・不要不急の連絡をする
・倒れた家具・落ちたものを元に戻さない
・素足で動き回る
・揺れている最中に窓を開ける

◆地震はいつ起こるかわかりません
冷静に対応するのは難しいですが、一瞬の判断が生死を分けることもあります
地震発生時は「あわてず、落ち着いて」行動することが重要です

 ◆情報元
国土交通省
https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/daishinsai/1.html
総務省消防庁
https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/occ/occurrence112.html
https://www.fdma.go.jp/publication/database/kagu/post7.html



 

 

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