株式会社Smart119|安心できる未来医療を創造する

株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田孝明)は、同社が開発・運用を手がける医療機関用災害対策システム「Smart: DR」(スマート ディーアール)に、職員の日々の体調を管理・集計する「職員健康管理機能」を追加し、大阪急性期・総合医療センターで試験運用を開始したことを発表しました。

「Smart:DR(Smart Disaster Response)」は、災害・テロ等の緊急事態が発生した際、情報共有と救急現場への人員再配置を支援する医療機関用災害対策システムです。スタッフの安否確認、集合要請をスマートフォンやパソコンを使ってスムーズに行えるシステムで、島根大学医学部附属病院、地方独立行政法人りんくう総合医療センターなどの医療機関で導入されています。

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◆「Smart:DR(Smart Disaster Response)」ウェブサイト https://smart119.biz/dr/


災害・テロ等が発生した場合、医療機関は緊急に多数の医療スタッフを招集しなければなりません。その一方で、新型コロナウイルス感染症拡大期にある現在は、病院内でのクラスター感染を防止する対策が特に必要とされています。これに最も効果的だと考えられているのは、医療最前線に身を置く病院職員の健康状態を管理することです。

「Smart:DR(Smart Disaster Response)」の「職員健康管理機能」は、職員のメールやLINEに毎朝、体調報告の案内を届けます。職員は簡単な入力で自身の体温・体調や勤怠等を報告できます。報告された情報は自動集計され、管理者が一元管理し、発熱した職員の招集を見送るなど、院内の感染対策に活用できます。手間をかけずに質の高い情報を収集することが可能です。すでに大阪急性期・総合医療センターで試験運用が開始されています。

「Smart:DR(Smart Disaster Response)」は、全国の病院で策定が求められている災害時の事業継続計画(Business Continuity Planning, BCP)に準拠しているほか、関連技術は特許を取得済みです(特許登録第6166114号)。その有用性は、海外の医学雑誌に論文として報告されています(※)。

◆新型コロナウィルス対策へ、職員の日々の体調を管理集計
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スタッフに健康状態を報告してもらうため、毎朝決まった時間にアンケートフォームのURLが記載されたメールが届きます。その日の体温と体調、勤務状況(日勤、夜勤、夜勤明け)、休む場合は理由を入力できます。
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医療機関ではスタッフから登録された情報を一元管理することが可能です。リスクに応じた感染症対策を実施することができます。

◆Smart:DR(Smart Disaster Response)の特徴
・全職員へ災害発生を一斉通知
・本部からの集合要請に1クリックで回答
・集合状況を自動集計、救急現場に人員配置
・職員間の情報伝達をチャットでスピーディに
・職員の日々の体調を管理集計

※1. Yamada M, Nakada TA, Nakao S, Hira E, Shinozaki K, Kawaguchi R, Mizushima Y, Matsuoka T. Novel information and communication technology system to improve surge capacity and information management in the initial hospital response to major incidents. Am J Emerg Med. 2019;37:351-355.

2. Tanaka K, Nakada TA, Fukuma H, Nakao S, Masunaga N, Tomita K, Matsumura Y, Mizushima Y, Matsuoka T. Development of a novel information and communication technology system to compensate for a sudden shortage of emergency department physicians. Scand J Trauma Resusc Emerg Med. 2017;25:6.

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