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経口補水療法とは 経口補水液の飲み方

経口補水療法とは  経口補水液の飲み方

◆テーマ
「経口補水療法とは  経口補水液の飲み方」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

◆解説者②
谷口昌志先生
堺市立総合医療センター
集中治療科医長

◆経口補水液とは
・脱水の治療用に調節された飲み物です
・電解質(ミネラル)と糖質がバランス良く配合されており、軽度から中等度の脱水状態で、水や電解質を効果的に吸収できます
・「点滴」と呼ばれており、点滴治療と同じくらいの効果が証明されています
・経口補水液は、コンビニ、スーパー、調剤薬局、ドラッグストア等で手に入れる事ができます
・市販では「OS-1(大塚製薬)」が有名です

◆スポーツドリンクとの違い
・スポーツドリンクは飲みやすさに配慮されており、経口補水液よりも糖濃度が高くなっています。ミネラルが少ないため、経口補水液の代わりにはなりません。

◆子どもへの飲ませ方
・少量をこまめに飲ませます
・ペットボトルのキャップ1杯、ティースプーン(小さじ)1杯で5mL=1回分の分量を5分おきに飲ませます
・嘔吐が落ち着いて飲めるようになったら、投与間隔を縮めて量を増やします。

◆子どもが自分で飲めない場合
・横に寝かせた状態から、45度くらい上体を起こしてスプーンで飲ませる
・市販のベビースポイトを使用してみる
・凍らせる(アイス感覚で抵抗感が少なくなる)
・誤嚥に注意する
・経口補水液が飲めない場合や、脱水徴候がない場合には、野菜のスープ・味噌汁・塩分を含んだ重湯やお粥の少量摂取が推奨されています

◆脱水の危険なサイン
・おしっこが出ない
・涙が出ない
・皮膚や口の中が乾燥している
・高熱、下痢、嘔吐が続いて水分が摂れていない
・病気などにより特別な対応が必要な子どもは要注意

 情報元:
エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン2017
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001192/4/acute_gastroenteritis_in_children_acute_appendicitis_in_children.pdf
月刊ナーシング『小児急性胃腸炎診療 ガイドライン2017』と 経口補水療法の実際
https://gakken-mesh.jp/info/wp-content/uploads/2017/11/089-091.pdf
経口補水液オーエスワンの飲ませ方のコツ

 

 

 

 

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