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子どもの熱中症の特徴

子どもの熱中症の特徴

◆テーマ
「子どもの熱中症の特徴」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

◆解説者②
谷口昌志先生
堺市立総合医療センター
集中治療科医長

◆熱中症とは
高温多湿な環境にさらされている事で、身体の中の水分、塩分のバランスが崩れて、体温を調節する事が出来なくなり、身体に熱がたまってしまう状態の事をいいます

◆子どもの熱中症のサイン
・元気がない、異様に疲れている、いつもと様子が違う
・身体が熱い
・暑いはずなのに汗をかいていない
・赤ちゃんの場合、おしっこが出ていない
・「気持ちが悪い、頭が痛い、ふらふらする」などの訴えがある
・乳幼児の場合、泣き声がいつもと違う

◆熱中症になってしまったら
①涼しい場所に移動し休む
②服を脱がせたり、ゆるめる
③体表冷却
・太い血管がある「首、わきの下、足の付け根」をペットボトル、冷たくしたタオル、保冷剤で冷やす
・うちわ、ファンで仰ぐ
④水分補給
電解質の含むイオン飲料を飲ませる
市販の経口補水液OS-1(大塚製薬)などでもよい

幼児が 300 ~ 600mL /日
乳児が 体重 1kg 当たり 30 ~ 50mL /日を目安

◆予防方法
・こまめに水分を取る
・暑さを避ける
・通気性の良い涼しい服を着せる。暑さに応じて脱ぎ着する。外出時には帽子をかぶる
・子どもの様子を観察する
・たくさん汗をかいている、顔が赤い場合は、涼しい場所に移動
・ベビーカーを長時間日なたに置かない
・車内に子どもを置き去りにしない

◆一つでも当てはまれば救急車を要請しましょう
・呼びかけても反応が鈍い
・けいれんを起こしている
・自分で水分が飲めない

情報元:
環境省 熱中症環境保健マニュアル 2022
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_full.pdf
国立成育医療研究センター
http://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/heatstroke.html
日本救急医学会 熱中症診療ガイドライン 2015
https://www.jaam.jp/info/2015/pdf/info-20150413.pdf

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