◆テーマ
「採血、予防接種のアルコール消毒は大丈夫ですか?」
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
◆採血や予防接種の時に「アルコール消毒は大丈夫ですか?」と聞かれた事はありますか?
これは、アルコール消毒によって肌が赤く腫れる「アルコール過敏症」があるかを確認しています
◆アルコール過敏症とは
アルコールにより皮膚に赤み、痒み、腫れが生じてしまう事です
「お酒が飲めない」「飲むと顔があかくなってしまう」という方はアルコール過敏症の可能性があるため、皮膚の消毒には注意が必要になります
◆アルコール消毒ができない!どうしたらいいの?
実は、代替品があります
・クロルヘキシジン
・塩化ベンザルコニウム
・ポビドンヨード(イソジン)
主に3つが病院などで使用されています
◆クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウムの特徴
皮膚の消毒では問題なく殺菌力を発揮します
無色、無臭で、アルコール消毒が使えない方の採血や注射の際によく使用されています
◆ポビドンヨードの特徴
うがい薬などにも用いられる消毒薬です
独特のにおい、使用すると肌が茶色くなりますが、手術時にも使用される程、強い殺菌力をもちます
◆使えない時は、きちんと申告しましょう!
病院、クリニック、健診施設などでは、アルコール過敏症の方で通常の消毒綿が使用できない方のために、代替品が用意されています
採血、予防接種の際には、事前に医療者に伝えておきましょう!
◆情報元
健栄製薬
https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/faq/a04/
看護技術がみえる 臨床看護技術