◆テーマ
「いざ大地震が起こった時の正しい行動、帰宅方法を考えていますか?」
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
鈴木正敏(救急救命士)
中山翠
◆正しい行動をご存じですか?
2011年の東日本大震災では、首都圏において約515万人の帰宅困難者が発生しました
みなさんは、大地震が起きた時どう行動しますか?
望ましい行動や、急いで自宅に帰ったほうがいいのか知っておきましょう
◆揺れが来たら頭を守る、出入口の確保を
・鞄などを乗せる、机の下に潜るなどして頭を守りましょう
・避難ができるように出入口を確保しましょう
◆むやみに移動を開始しない
災害が発生すると、救助・救急活動、消火活動、緊急輸送活動等の応急活動が行われます
道路に人がいっぱいになると、救急車、消防車が通れなくなります
むやみに移動はしないようにしましょう
◆安全な場所にまずはとどまる
地震発生から少なくとも 3 日間程度は救助・救急活動が優先されるため
職場、学校、一時滞在施設などにとどまることを考えましょう
◆駅周辺には近づかない
災害発生直後は、駅周辺にはたくさんの人が集まり、混乱が発生します
また、公共交通機関は不通になっていることもあるため、近づかないようにしましょう
◆正しい情報を手に入れよう
行政や公的機関、国土交通省や電力会社、交通機関各社のSNS公式アカウント、HPでも情報発信を行なっています
災害時の情報確認に活用してみてください
◆安全を確認したら「安全に」「自力で」「歩いて」帰宅
災害が発生すると公共交通機関は使用できず、歩いて帰る可能性が高くなります
事前に職場から自宅への帰宅経路を知っておきましょう
◆災害時帰宅支援ステーション
「災害時帰宅支援ステーション」をご存じですか?
災害時の徒歩帰宅者を支援するために「水道水」「トイレ」「道路情報などの情報」「近隣の避難場所に関する情報提供」の提供をしていただける店舗のことです
救助・救急活動が落ち着いた後に徒歩で帰宅する方を支援する取組みによるもので、コンビニ、レストラン、ガソリンスタンドなどがあります
全国43都道府県に普及しています
◆情報元
内閣府
https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/pdf/101110.pdf
大規模地震の発生に伴う 帰宅困難者対策のガイドライン
https://www.bousai.go.jp/jishin/kitakukonnan/pdf/kitakukonnan_guideline.pdf