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誰にでも起こりうる!? 産後うつ、予防方法とは?

誰にでも起こりうる!? 産後うつ、予防方法とは?

◆テーマ
「誰にでも起こりうる!? 産後うつ、予防方法とは?」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119

◆解説者②
佐々木 剛

千葉大学医学部附属病院
こどものこころ診療部
副部長・講師

◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)

産後うつについて
出産後は、女性ホルモンが変化し、生活状況が一変し、今までとは全く異なる環境に身を置くことになります
精神的に不安定になることがなかった人も、出産を機に急激に気分が落ち込んだり、逆に興奮状態になることがあります
産後うつ病はおよそ10%の罹患率があり、産後3カ月以内に発症することが多いです

◆症状
・産後3か月以内に発症することが多い
・無気力、気分の落ち込み、食欲不振、涙もろくなる
・慢性的な疲労
・日常生活をうまくこなせない
・自傷や自死を考えることがある
など

◆予防方法
妊娠中
・妊娠、出産後にしっかりとサポートを受けられるように、周囲に相談をしておく
・過去に精神疾患にかかった事のある方は、産後うつになるリスクが高まるため、専門医と相談をする
・不安なこと、心配なこと、ストレスになることがあれば妊婦検診時に、医師、助産師に相談をする
または、精神科を受診する

出産後
・時間を見つけて、極力横になる時間をつくる
・家事も育児もほどほどに
・市の保健師、病院の医師、助産師、家族など周囲に相談をする
・精神科を受診してみる

◆大事なのは周りの理解と協力
妊娠、出産によって身体や周りの環境が変わり、気分の変化も激しくなります。
周囲の人は、この気分の変化を理解し、本人をしっかりと休ませ、温かく見守ることが必要です
妊娠、出産は女性にとって、心身の疲労が大きいです
負担を取り除くためには、周囲の協力が不可欠です

◆気分の落ち込みなどが強く、症状が回復しないとき
自責感が強い、自死を考えてしまう、家事や育児などが行えないほど精神的につらい状況などの場合は、産後うつが悪化している可能性もあります
お薬を飲むなどの治療が必要な場合もあるため、精神科への受診を考えましょう

◆情報元
厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-001.html
日本周産期メンタルヘルス学会 周産期メンタルヘルス コンセンサスガイド 2017
http://pmhguideline.com/consensus_guide/consensus_guide2017.html
日本産婦人科医会
https://www.jaog.or.jp/qa/confinement/jyosei200311/

 

 



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