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DMAT(災害派遣医療チーム)ってなに?

DMAT(災害派遣医療チーム)ってなに?

◆テーマ
「DMAT(災害派遣医療チーム)ってなに?」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)

災害発生時、一度はテレビなどで一度は聞いたことある「DMAT」 どのような実際にどのような活動をしているのでしょうか?

◆DMATとは
・災害派遣医療チーム:Disaster Medical Assistance Teamの頭文字をとったもの
・災害の発生直後(おおむね48時間以内)に活動を開始できる機動性をもっており、専門的な研修、訓練を受けた災害派遣医療チームです
・医師1名、看護師2名、事務員1名の4名構成が基本です

◆DMAT発足のきっかけ
1995年に起こった阪神・淡路大震災がきっかけです
負傷者の大半が適切な医療を受けられず死亡した人がいたという事実や経験から、災害現場での医療の必要性が認識されました
その後、厚生労働省により、日本DMATが2005年に発足されました

◆DMATの活動とは
・重傷度や治療緊急度に応じた「傷病者の振り分け」
・重症患者の医療機関への搬送
・現場の病院、避難所、救護所での被災者、被災地支援
・他の医療チームなどと情報共有、連携
・応急処置

DMATが災害現場に派遣されるまでの流れ
①災害発生
②被災地の都道府県の自治体から、厚生労働省へDMATの派遣要請を受ける
③DMAT指定医療機関へ通達される
④DMAT指定医療機関から、DMAT登録者が被災地へ派遣される

どうしたらDMATになれる?
厚生労働省等が実施する「日本DMAT隊員養成研修」を受けます
DMATには指定医療機関があり、その医療機関で救急医療を専門とするひとが隊員として選出されます
2~3日間にわたり、日本DMATの研修を受け、さらに試験を受け、合格すると隊員になれます
隊員になった後にも、技能維持研修として新しい知識をアップデートすることが必要になります

◆情報元
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001tefj-att/2r9852000001tev6.pdf

 



 

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