◆テーマ
「冬に起こりやすい!ヒートショックに注意しよう」
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
横山達郎(麻酔科/集中治療科専門医)
◆「ヒートショック」という言葉を聞いたことはありますか?
冬場のお風呂などで特に起こりやすい事故のことです
原因、予防方法について解説をします
◆ヒートショックとは?
「ヒートショック」は、急激な温度の変化で、血圧が上下に大きく変動することをきっかけとして起こる症状のことをいいます
◆どんな時に起こりやすい?
入浴時に注意が必要です!
寒い室内で服を脱ぐことで身体の表面温度が下がります
そうすると、人間は寒さに対応するために血圧が上昇します
急上昇した血圧は、お風呂のお湯に浸かることで、血管が拡がり今度は血圧が急激に低下します
◆ヒートショックに注意したい人
・高齢者
・高血圧、糖尿病、動脈硬化を患っている
・小さなこども
・飲酒後にお風呂に入っている
・長時間浴槽に浸かっている
◆予防ポイント
住宅内の温度差を小さくすることが重要です
①飲酒をしたときは入浴を控える
②脱衣所や浴室で暖房器具を使用する
③入浴は40度未満のぬるめのお湯に入る
④お風呂から出るときは、ゆっくりと
⑤温度計などを活用し、湯温、部屋の温度、入浴時間など普段意識しにくい部分の見える化をする
⑥入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらう
◆健康に問題がなく、今までまったく元気だった方にも起こる危険性のあるヒートショック現象
住居内の温度差を減らし、予防をしましょう
◆情報元
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002rkou-att/2r9852000002rkv5.pdf
消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/
日本医師会
https://www.med.or.jp/dl-med/people/plaza/549.pdf