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突然襲ってくる辛いぎっくり腰とは

突然襲ってくる辛いぎっくり腰とは

◆テーマ
「突然襲ってくる辛いぎっくり腰とは」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
横山達郎(麻酔科/集中治療科専門医)

突然起こりうる「ぎっくり腰」は、発症すると家事、仕事などの活動ができなくなってしまいます
一日でも早く治すためには、どうしたらいいのでしょうか?

◆よく聞く「ぎっくり腰」とは?
ぎっくり腰は、「急性腰痛」といいます
物を持ち上げたり、身体をひねるなど、日常の動作がきっかけで突然襲ってくる激痛が特徴です
数日から数週間で症状が緩和する場合がほとんどですが、繰り返し発症することも多いです

◆実は、腰痛の大半は原因がわからない!
腰痛の約80%は「非特異的腰痛」といわれており原因がわかりません
残りの約20%は
・筋肉、骨、神経の損傷
・内臓、神経の病気
・精神的なもの
・感染
による腰痛「特異的腰痛」といわれています

 ◆こんな症状がある場合は危険!
・発症年齢が20歳より下、 または55歳より上
・時間や活動性に関係ない痛み(何もせず安静にしていても痛みがある)
・胸部の痛み
・がん、ステロイド治療、HIV感染の既往
・栄養不良
・体重減少
・広範囲におよぶ神経症状
・構築性脊柱変形(側弯症や後弯症)
・発熱

◆「安静」のしすぎもよくない!?
腰が痛いときは、「横になって安静にしよう」と考える方が多いと思います
安静は痛みがつらい期間のみにし、日常生活を維持した方が良いとの報告がされています
腰痛に対する恐怖心を持たずに生活をしてみましょう

◆通常の腰痛であれば、1~2週間程度で良くなってくるといわれています
・足にしびれがある
・激しい痛みが続いている
・痛みが長引いている場合は、整形外科に受診をしましょう

情報元
日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/acute_low_back.html
腰痛診療ガイドライン 2019
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001110/4/Low_back_pain.pdf
厚生労働省
https://jsite.mhlw.go.jp/saga-roudoukyoku/content/contents/000871949.pdf
日本医師会
https://www.med.or.jp/forest/check/youtsu/03.html



 

 

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