2022.11.08
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◆生後間もない赤ちゃんにビタミンKシロップを飲ませる理由
・ビタミンKが不足すると、血液を固める働きが低下し出血しやすくなる
・出血は歯茎や鼻からが多い
・何らかの原因で発症する頭蓋内出血は、重篤化してしまう
◆なぜ、赤ちゃんはビタミンKが不足しているか
・ビタミンKは、胎盤を通過しにくいため、出生時の体内蓄積量が少ない
・生後間もない赤ちゃんは腸内細菌が未熟で、体内でビタミンKが生成されない
・母乳はビタミンKの含有量が少なく、必要量が摂取できない
◆ビタミンKを飲ませるスケジュール
・生後すぐに2回シロップを飲ませる
・退院後は、1週間ごとに計11回飲ませる
※日本小児学会「新生児と乳児のビタミンK欠乏症出血症発病予防に関する提言」より
◆飲ませ方のコツ
1 新生児・乳児では必ず哺乳瓶、スプーンに移して飲ませる。スティック包装のままだと唇を傷つける恐れがある。
2 飲ませ忘れに気づいたら、できるだけ早く飲ませる。
3 2回分を1度に飲ませない。
4 医師の指示なしに、自分の判断で飲ませるのを止めない。
5 シロップに、他の薬と混ぜて飲ませない。
6 半分以下しか飲めなかった場合は、次回分を飲ませる。足りなくなった場合は医師に相談する。